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噛み合わせ治療

噛み合わせは
お口の健康に影響します

噛み合わせのバランスが崩れると、顎関節症だけでなく全身にさまざまな影響を及ぼすことがあります。筋肉のバランスが乱れることで姿勢が悪くなり、頭痛や肩こり、さらには内臓の不調を引き起こすこともあります。当院では、噛み合わせの問題を根本から解決し、全身の健康をサポートする治療を提供しています。
噛み合わせの問題を解決するためには、単なる対症療法ではなく、問題の根本原因を見つけ出すことが重要です。「なぜ噛み合わせが乱れたのか?」「その原因は何か?」を徹底的に分析し、理想的な状態に近づけるための治療を行います。
噛み合わせの治療は一時的な解決ではなく、長期的な健康を見据えたアプローチが必要です。

このような症状ありませんか?

  • 詰め物や被せ物がよく取れる
  • 歯や歯茎がしみる
  • 顎周りの疲労感や痛み
  • 歯のすり減り
  • ブリッジや入れ歯が壊れた

これらの症状がある場合、無意識のうちに歯に過剰な力をかけていることが考えられます。特に「歯ぎしり」や「食いしばり」が原因となることが多いです。

歯に負担をかける
「歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)」

歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)とは

歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)とは歯ぎしり(ブラキシズム)や食いしばり(クレンチング)は、多くの人が無意識に行っている癖です。昼夜問わず発生し、特に寝ている間に無意識に行われることが多いです。これにより、歯や顎に大きな負担がかかり、様々な問題を引き起こします。

歯ぎしり・食いしばりの原因

歯ぎしりや食いしばりの主な原因はストレスです。ストレスが強いと無意識に顎に力が入り、歯ぎしりや食いしばりを引き起こします。また、集中している時に歯を食いしばることや、歯並びの悪さが原因で噛み合わせが不安定になることもあります。その他、アルコールや喫煙、逆流性食道炎などの影響も考えられます。

ブラキシズムの種類

ブラキシズムは、大きく3つの種類に分けられます。日本では「歯ぎしり」と訳されることが多いですが、それだけではありません。これらはすべて無意識に行われ、放置すると顎や口周りの組織にダメージが蓄積されます。症状がひどくなる前に、適切な治療を受けることが大切です。

グライディング

グライディング一般的に「歯ぎしり」と呼ばれる症状です。夜間に無意識に歯を擦り合わせることで、ギリギリと音を立てます。この動作により、歯がすり減ってしまう問題が発生します。

クレンチング

クレンチング「食いしばり」として知られる症状です。歯ぎしりとは異なり、音を立てることはほとんどありません。そのため、他人から指摘されにくく、自覚するのが遅れることが多いです。

タッピング

タッピング上下の歯を連続的に速い動作で噛み合わせる習慣です。カチカチといった音が特徴ですが、他のブラキシズムと比べると発生頻度は低いです。

理想的の咬み合わせを
実現させる精密な診断機器

フェイスボウ

フェイスボウは、患者様の噛み合わせや顎の動きを正確に再現するための器具です。型取りした歯の模型を咬合器という装置に取り付ける際、フェイスボウトランスファーを行うことで、身体の中心軸に対する上顎の位置関係を正確に記録します。これにより、患者様の実際の噛み合わせや顎の動きを詳細に確認し、問題点や原因を診断します。

咬合器

咬合器は、噛み合わせの状態を詳しく調べるための計測器です。歯にかかる力を測定し、特定の歯に過剰な負荷がかかっているかどうかを確認します。このデータを基に、むし歯や歯周病の進行に影響を与えている要因を特定し、バランスの取れた噛み合わせを実現するための治療プランを立てます。

筋電計

筋電計は、咀嚼筋の状態を詳しく調べる装置です。心電計が心臓の状態を調べるように、筋電計は咀嚼筋の活動状態を計測します。特に、筋肉の安静状態を調べるために使用されます。正常に機能するかどうかを確認し、筋肉が硬直している場合には低周波治療器を使って筋肉をリラックスさせます。安静位と咬合位の関係を調べることで、噛み合わせの問題を正確に診断します。

歯科用CT

歯科用CTは、三次元の画像を撮影するための装置です。これにより、従来の二次元レントゲンよりも詳細な状態を把握することができます。特に顎関節症の原因が噛み合わせに関連している場合、CTスキャンが非常に有効です。CTによって、歯や顎の骨、関節の状態を正確に確認できるため、より精度の高い診断と治療が可能となります。

噛み合わせを
根本的に治す「咬合再構成」

咬合再構成とは、噛み合わせを根本的に改善するための治療です。単にむし歯や歯周病、歯並びの問題を解決するだけでなく、親知らずを含む全ての歯の位置や噛み合わせ、顎の関節、口の周りの筋肉、さらには首や肩の筋肉に至るまで広範囲にわたる診査を行います。
これにより、見た目だけでなく機能的にも理想的な噛み合わせを目指します。

治療法

咬合再構成の治療は、しっかりとした設計図面が必要なように、お口の中全体を分析し、丁寧な治療計画を立てることが重要です。
当院では、資料採取や各種検査を通じて詳細な情報を得た後、インプラント治療や矯正治療、補綴治療などを組み合わせて行います。さらに、模型を用いた咬み合わせ診断や仮歯の装着による補綴物の安定性確認を行うことで、最終的な補綴物の精度を高めています。適切な補綴物を用いて咬み合わせを整えれば、長期間にわたってお口の健康を維持できます。

インプラント治療

失った歯の機能を補うため、安定性と審美性に優れたインプラントを埋入します。これにより、噛み合わせのバランスを取り戻し、長期的な健康を維持します。

被せ物・被せ物

咬合器を使用して上下の歯のバランスを確認し、被せ物の形状を整えます。これにより、理想的な噛み合わせを目指します。

矯正治療

患者様の口腔内の状況やご希望に応じて適切な矯正装置を提案します。歯や顎の骨にゆっくりと力をかけ、理想的な歯並びを実現します。

義歯・ブリッジ

可撤式義歯(総入れ歯)やブリッジなどを用いて、歯の機能を補う治療を行います。患者様のニーズに合わせて最適な方法を選びます。

歯ぎしり・食いしばりの
治療法

スプリント(ナイトガード)を用いた治療法

当院では、歯ぎしりや食いしばりによる歯への負担を軽減するために、就寝時にナイトガードの装着をおすすめしています。市販のマウスピースもありますが、適切に使用しないと噛み合わせや歯並びを悪化させる可能性があります。そのため、歯科医院で患者様の歯にぴったり合ったマウスピースを作成することが重要です。
保険適用のナイトガードもあり、3割負担の場合、5,000円程度で作成可能です。

ボツリヌストキシンを用いた治療法

ボツリヌストキシン治療は、ボツリヌス菌から抽出されるたんぱく質を過度に緊張している筋肉に注射し、一時的に筋肉の緊張を和らげる方法です。歯ぎしりや食いしばりの原因となる咬筋の緊張を緩和することで、顎の痛みやストレス、頭痛、肩こりなどを改善します。また、ボツリヌストキシンは神経伝達物質の働きを抑制し、無意識のうちに発生する歯ぎしりを防止する効果もあります。

スポーツマウスピース

スポーツマウスピーススポーツ用マウスピース(ガムシールド)は、打撃や衝突から歯や口内を守り、脳震盪のリスクを軽減します。軟性樹脂製で、歯にしっかりとフィットするため、スポーツのパフォーマンス向上にもつながります。市販のものは安価ですが、フィット感に欠けるため、専門の歯科医院での作成をおすすめします。

ガムシールドに期待できる効果

前歯の破折防止

ガムシールドは口元への衝撃から歯を守ります。練習や試合中に急な衝撃が加わると、歯が破折するリスクがあります。ガムシールドを使用することで、歯の破折を防ぎ、神経損傷や抜歯の可能性を低減します。

舌や粘膜の噛み切り防止

スポーツ中の衝撃で舌や頬の粘膜を噛むことを防ぎます。これにより、舌や頬の重大な損傷を防ぎます。

奥歯の欠損防止

集中時や力を入れる際に歯を食いしばることで、奥歯に負荷がかかることを防ぎ、欠損のリスクを軽減します。

歯や歯茎へのダメージ軽減

歯を食いしばることが多いスポーツ選手にとって、歯や歯茎への負担を軽減し、欠損や損傷を防ぎます。

脳震盪(のうしんとう)の予防

頭部への衝撃が脳震盪を引き起こすリスクを軽減します。特に顎に衝撃が加わる場合、脳震盪のリスクが高まるため、ガムシールドの使用で予防効果が期待されます。