インプラント治療とは
インプラント治療は、歯を失った部位に人工の歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。これにより、見た目や咀嚼機能を天然の歯に近い状態に復元することができます。
従来の治療法であるブリッジや入れ歯に比べて、インプラントは多くのメリットを提供します。
歯を失ってお悩みの方や、入れ歯でお悩みの方、インプラント治療をご検討されている方は、佐倉市ユーカリが丘の歯医者・歯科 ユーカリの風デンタルクリニックまでご相談ください。
このような方におすすめ
- 固いものを噛むのが難しい
- 奥歯がなく、他の歯で無理に噛んでいる
- 入れ歯が合わず、痛みがある
- 他の歯科医院で治療が難しいと言われた
当院のインプラント治療の特徴
眠ったような感覚で治療が受けられる「静脈内鎮静法」
インプラント手術では、患者様の緊張や不安を軽減し、手術中の快適さを向上させるために静脈内鎮静法を導入しています。
静脈内鎮静法では、麻酔科医が鎮静剤を静脈内に注射し、患者様の意識を鎮静状態に調整します。これにより、患者様は手術中に眠るわけではなく自分で呼吸を続けることができますが、不快感や痛みが軽減され、リラックスした状態で手術を受けることができます。治療への恐怖感や不安感が強い方におすすめです。
歯科用CTによる診査・診断
インプラント治療の成功には、正確な診査・診断が欠かせません。当院では歯科用CTを使用して、患者様のお口の中を立体的に捉える3D撮影を行っています。
従来の2Dレントゲンでは把握しきれない骨の質や神経、血管の位置などを詳細に確認することができます。これにより、インプラント治療の計画を立てる際に、最適な位置や角度を決定し、安全で正確な治療を提供します。
サージカルガイドによる安全で正確な埋入
当院では、歯科用CTでの診査・診断を基に作成したサージカルガイドを使用し、インプラント体の正確な埋入を行っています。
サージカルガイドはインプラント体を埋入するためのドリルを固定する穴が開いたマウスピース型の装置であり、高精度で埋入位置や角度、深さをコントロールします。コンピューターシミュレーションを繰り返し行い、最適な埋入計画を立案します。これにより手術時間が短縮され、術後の痛みや腫れも軽減され、安全かつ正確な治療が可能となります。
こだわりのインプラントメーカー
当院では、アメリカのバイオホライズン社が開発した「レーザーロックインプラント」を導入しています。バイオホライズン社は20年以上の歴史があり、インプラントシステムの開発で高い評価を得ています。
レーザーロックインプラントの最大の特徴は、特殊なレーザーロック技術による表面処理です。この技術により、インプラントは骨にしっかり結合するだけでなく、歯ぐきにも良好に定着します。これにより、従来のインプラントで見られる時間経過による骨や歯ぐきの下がりが大幅に軽減されます。
レーザーロック技術は、周囲の骨と歯ぐきの結合を強化し、長期間にわたって安定した状態を保つことが期待できます。
顎の骨が足りない方でも治療が可能
当院では、顎の骨量が不足している場合でも、骨造成という技術を用いたインプラント治療を行っています。骨造成は顎の骨を増やす治療法であり、インプラントを埋入するために必要な骨を作り出します。これにより、他の歯科医院で治療が困難とされた方でも、骨造成を行うことで治療が可能になる場合があります。
入れ歯・ブリッジとの比較表
項目 | インプラント | ブリッジ | 入れ歯 |
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治療法 | 顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する方法 | 欠損歯の両隣の歯を削って支柱とし、その上に橋渡しのように人工歯を装着する方法 | 取り外し可能な義歯を装着する方法 |
メリット |
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デメリット |
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当院のインプラント治療法
インプラント手術には「1回法」と「2回法」の2通りの方法があります。どちらの術式が適しているかは、インプラントを埋入する本数や患者様のお口の状態により異なります。当院では、患者様のお口の状態だけでなく、ご要望やライフスタイルも丁寧に伺い、最適な治療プランを提案いたします。
1回法「抜歯即時埋入」
1回法では、抜歯をした直後にインプラントを埋入するため、1度の手術で処置を終えることができます。
メリット
- 手術が1回で済むため、患者様の負担が少ない。
- 治療期間が短縮され、早く通常の生活に戻れる。
デメリット
- インプラントと顎の骨が完全に結合するまでの間に細菌感染のリスクが伴う。
- 力がかかることでインプラントと骨の結合に悪影響を及ぼす可能性がある。
2回法
1回目の手術で顎の骨にインプラントを埋入し、その後、2回目の手術でアバットメントと人工歯を取り付ける方法です。
メリット
- インプラントを完全に歯ぐきに埋め込むため、細菌感染のリスクを回避できる。
- 強い力がかかっても骨結合に悪影響を及ぼすことがない。
- 長期的な安定性が高い。
デメリット
- 歯ぐきを切開する手術を2回行うため、患者様の負担が増える。
- 治療期間が長くなる。
骨が薄い・足りないかたへの「骨造成」
重度な骨の高さの不足を補う骨造成手術「サイナスリフト」
インプラント埋入治療時に骨量が不足すると、上顎洞に突き抜ける可能性があります。この問題を解決するために行われる手術が「サイナスリフト」です。サイナスリフトでは、上顎洞の側面を切開し、上顎洞の粘膜を剥がしてスペースを作ります。そこに自家骨や人工骨を埋めることで、骨量を増やし、より安全にインプラントを埋入できる状態にします。
治癒期間は約6ヵ月かかりますが、骨量不足に対応できるという利点があります。
軽度な骨の高さの不足を補う「ソケットリフト」
ソケットリフトは、上顎の骨の高さが軽度に不足している場合に行われる骨造成手術です。サイナスリフトと同様に、上顎洞を利用して骨の高さを増やす方法ですが、手術のアプローチが異なります。
ソケットリフトでは、インプラントを埋入する穴から直接アプローチします。インプラントを埋入するための穴を開ける際に、シュナイダー膜を慎重に押し上げ、そのスペースに自家骨や人工骨を詰めていきます。場合によっては、この時点でインプラント体も一緒に埋入することができます。傷口が小さいため、体への負担が少なく、術後の痛みや腫れも軽減されます。また、治療期間や費用もサイナスリフトより抑えられる場合が多いです。
顎骨の厚みを再生させる「GBR(骨誘導再生法)」
顎骨の幅が不足している場合に行われる骨造成手術です。インプラントを埋入した際に、骨が十分に幅広くないとインプラントが安定しないため、骨の幅を増やす必要があります。
GBR法では、骨が不足している部分に自家骨や人工骨を補填し、その上をメンブレンという特殊な膜で覆います。この膜は、骨にならない線維芽細胞の侵入を防ぎ、骨芽細胞の増殖を促進する役割を果たします。その後、歯肉を縫合し、骨が再生するのを待つ治癒期間に入ります。治癒期間中にインプラント体が骨と結合するため、術後にはそのまま上部構造を装着することができます。
歯の移植(歯牙移植)
歯牙移植とは、歯を失った部分に、自分自身の余った歯(親知らずなど)を移植する治療法です。この方法には「自家歯牙移植」と「他家歯牙移植」がありますが、一般的に行われるのは自家歯牙移植です。移植には、不要な親知らずや噛み合わせに影響しない小臼歯を使用します。ただし、移植する歯の根が健全であることが条件です。歯周病が進行している歯などは適していません。