●マイクロスコープ(顕微鏡治療)による精密治療
精密治療とはマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用して治療部位を20倍までに拡大視しながら作業を行う方法です。1990年代に歯科でも有効性が認知されるようになってきましたが、これまで(1940年代)は耳鼻科、眼科、脳外科、婦人科や心臓外科で使用されていました。
“肉眼で見える範囲以上の治療はできない”と仰った先生の言葉を借りれば、精密治療は20倍の精度を持って治療にあたることが出来る!!ということです。
精密治療が導入されるまでは感覚が頼りの世界でした。より安全に正確な治療を行うためになくてはならない医療機器であると思っています。
現にアメリカでは非常にメジャーな治療で、根管治療(歯の根の治療)専門医では100%の使用が義務付けられています。
一方、日本では2009年、67,888件の歯科医院に対しマイクロスコープは約2,000台設置されているのでわずか2.9%の歯科医院でしか精密治療を受けることが出来なかったのです。そしてこれも大学病院や1医院で複数台所有していることを考慮すればさらに少なく2%程度と考えられます。
機器自体が高価であり、保険診療で使用するには赤字、歯科医師の特殊技術が求められる等が導入の妨げになっているようです。
当院のマイクロスコープ精密治療では
①削る歯を最小限にし、正確な処置をすることが出来ます。
②治療成績(再治療の低下:従来、肉眼では治療成績が6割と言われていた根の治療が9割に)を向上し術後快適に生活が出来ます。
③歯周治療、メンテナンスにおける進行の抑制や新規発症(早期発見早期治療)、再発の防止と言った本当の予防歯科に貢献することが出来ます。
またこの治療は自費診療としてではなく
保険診療の一環として行っています。
ただしマイクロスコープでの診療をご希望されましても
診療状況によって行うことが出来ない場合があることをご了承ください。
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